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脳の細胞は増える

今日はES細胞のお話です。
ES細胞とは体を形づくるあらゆる細胞のもととなる細胞であるとともに(多能性)自己を複製する能力を持ちます。ES細胞体外にてうまく誘導してやれば目的とする細胞、組織、器官を意図的に作り出し、さまざまな治療に生かせます。これを再生医療といいます。
ES細胞は受精卵が成長を続ける初期の段階である胚をから作られます。

倫理的な問題
人のもととなる胚からES細胞は作られます。つまり、人になるはずだった胚に人が人為的に手を加えること、取り出すことに生命倫理的な問題が生まれます。たまに大学受験の小論文や面接でそのあたりを聞いてくることも。

体性幹細胞
例えば血だと赤血球は120日で死にます。逆に言うと生命維持のために1日総血量の120分の1は体で作らなくちゃいけません。そのもととなる細胞が造血幹細胞、体性幹細胞のひとつです。造血幹細胞は自分自身を複製すると同時に白血球、赤血球、血小板などに分化する能力を持っています。ES細胞と似てますね。違いはES細胞はいろいろな細胞になれるのにたいして体性幹細胞である造血幹細胞はなれる細胞が限られるという点です。体性幹細胞は心臓や脳などにも存在することがわかってきました。
つまり
「成人したら、脳神経や心筋の細胞が増えることはない」というのは嘘です。
体性幹細胞である心筋幹細胞を使って心筋を再生させるという研究もなされております。胚細胞を使うより倫理的な問題が少なくていいのですが、胚細胞よりも分裂する力が弱い、数が少ないなどの欠点もあります。




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以下、最近のニュースです↓

ヤフーニュースより
<ES細胞>網膜細胞作成に高効率で成功…理研
2月4日3時0分配信 毎日新聞
あらゆる細胞になる能力を持つヒトの胚(はい)性幹細胞(ES細胞)から、目の網膜細胞を高い効率で作り出すことに、理化学研究所などのグループが成功した。病気で失われた網膜細胞を体外で再生させて移植する再生医療の実現に、大きく近づく成果。今後は、できた細胞の機能を調べるとともに、京都大で開発され、拒絶反応の問題を回避できる「人工多能性幹細胞(iPS細胞)」での応用を試みるという。
3日付の米科学誌「ネイチャー・バイオテクノロジー」(電子版)に掲載される。
光を感知する視細胞や、網膜に栄養を与える網膜色素上皮細胞が、20〜30%の効率で作れた。マウスで05年に成功した際は未知の成分を含む牛の血清などを使ったが、今回は安全性に問題のない2〜4種類の物質で成功させた。ヒトのES細胞の例は海外でわずかに報告されているが、数%の効率だった。
日本に約3万人の患者がいる網膜色素変性症や、欧米で高齢者の失明原因の1位の加齢黄斑変性症は、視細胞が徐々に失われる病気で、有効な治療法はほとんど確立されていないという。動物実験で、胎児の視細胞を移植すれば機能が回復することは示されている。
理研発生・再生科学総合研究センター(神戸市)の笹井芳樹グループディレクターは「今回の成果も含め、ES細胞からさまざまな細胞を作る研究は日本では主に理研が行っている。ES細胞と性質が同じiPS細胞に応用できるので、国内の研究機関に積極的に技術移転したい」と話している。【根本毅


<腰痛治療>自己細胞で椎間板再生 東海大が春に臨床試験
2月4日13時19分配信 毎日新聞
東海大の研究チームは4日、椎間板(ついかんばん)の再生を目指す腰痛の新治療法の臨床試験研究を今春から開始すると発表した。手術で取り出した椎間板の細胞を、骨髄中の幹細胞を使い体外で活性化させてから患者に戻す方法で、世界初の試みという。研究チームは「治癒効率を高め、患者の経済的な負担も少なくできるなど、社会的意義は大きい」としている。
同大の持田譲治教授(整形外科学)らは94年から、椎間板の変形を遅らせる基礎研究に取り組み、これまで不要とされてきた椎間板の髄核に、髄核を取り囲む線維輪細胞を活性化させる効果があることを突き止めた。マウスやウサギを使った動物実験で、椎間板にこの細胞を移植すると変形を抑えることが分かった。
しかし、髄核細胞はそのままでは活性が低く効果は不十分。そこで、この細胞を骨髄中に含まれる幹細胞と一緒に培養し、効率よく活性化させる方法も開発。ヒトの場合、骨髄中の幹細胞と一緒に培養すると、単独培養に比べ、1細胞あたりの活性の度合いが約5倍になるという。一方、マウスにヒトの髄核細胞を移植しても、がん化などの異常は起きなかった。
研究チームは東海大医学部倫理委員会の承認を得たうえ、厚生労働省からの了承も受けている。
臨床試験では、椎間板の患部を切除する従来の手術で摘出した椎間板から、髄核の細胞を分離。同時に骨盤から骨髄液も採取し、幹細胞を分離して、髄核細胞と一緒に培養する。活性化した髄核細胞を、摘出手術から1週間後、ある程度変形が進んだ椎間板内に移植する。対象患者は20歳以上30歳未満の10人で、実施後3年間経過観察するという。【須田桃子】
【ことば】◇腰痛と椎間板◇ 国内の腰痛患者は800万〜1000万人といわれる。このうち約半数が椎間板の変形が原因とされる。椎間板は、背骨の一つ一つの骨の間をつなぐ軟骨状の組織。皮の厚いまんじゅうのような構造で、中心部を髄核、周囲を線維輪と呼ぶ。刺激の積み重ねや加齢により細胞や組織が傷み、飛び出した髄核が神経を圧迫するなどして、痛みやしびれを引き起こす。これまで髄核は脊椎(せきつい)発生期の遺物で、成人後は不要と考えられていた。

テーマ : 健康 - ジャンル : 心と身体

コメント

歓迎!再生医療!

それこそこの間、TVで再生医療の番組を見ていたような・・口の中の粘膜の細胞を培養増殖させて、体の各パーツを作るんでしょう。歯が出来てたのはビックリしました。今回も興味深いお話ありがとうございました。

No title

iPS細胞(人工多能性幹細胞)ってやつですかねぇ。その番組ちょっと見たかったです^−^;
再生医療の分野は将来性を感じられていろいろ聞くたびに興味がわきます。
ありがとうございます。拙い記事ばかりですがまた読んでいただければ幸いですm(_ _)m
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